【施工】2012年11月 【施工日数】3日 【使用した材】イタウバ・サイプレス
地上4階部分にあるルーフバルコニーを、イタウバのウッドデッキにリフォームしました。デッキと一体となった目隠しフェンスとパーゴラも設置。バルコニーに面した浴室の窓も、これからは周囲の視線を気にせず開けることができますね。大きなパーゴラには、強い日差しを遮るシェードを取付け予定です。プライバシーを確保しつつ解放感も味わえる、素敵なバルコニーデッキに仕上がりました。
施工前の様子です。傾斜地に建つA様邸のバルコニー、とても見晴らしが良く気持ちのいいスペースです。お風呂に面しているので、窓を開けて入れるよう目隠しフェンスの設置と全面をウッドデッキにしたい、というご要望でした。
現場での施工日数を短縮するため、デッキ材は仕口加工などプレカットして現場入れします。
バルコニーデッキの工事は「材の荷上げ」に最も気を使います。
角材など、とても重い材を手渡しで慎重に搬入していきます。
建物に傷などをつけないよう、それに怪我や事故の無いよう、1本づつ丁寧に荷上げしているところです。
材の搬入を進めつつ、必要な工具も上がってきてました。
手慣れた職人さん達、とても段取りがいいです。
荷上げと並行して工事も着工。まずはサイプレスの根太材に調整束を取り付けます。
1本づつレベルを確認しながら束の高さを調整しているところです。
床下の構造部分が仕上がったら、次はフェンスやパーゴラの柱を設置。
大体の形が見えてきました。
ちょうど周囲の家が隠れそうですね。
一般的にバルコニーにフェンスを単独で立てるのは強度の問題から難しいのですが、このように床の部材とつなげることで強度を確保し、設置が可能になります。
デッキの面材も事前にビス穴などを開けて搬入していますので、現場での工事はあっという間に進んでいきます。
建物側の柱と、パーゴラの垂木を支えるケタ部分を設置。
窓や設備に干渉しない位置に配置しました。
フェンス面材のすき間は1cmです。面材自体の厚みが2cmなので、斜めから見るとすき間はほとんど隠れてしまいます。
パーゴラを支える柱に合わせてベンチも造作しました。このベンチにより建物方向への揺れが軽減されます。
ベンチの横幅は約4m、ご家族全員で座っても余裕の大きさですね。
そしてパーゴラの垂木を乗せていきます。
デッキ全体がつながると、フェンスの強度も高くなります。
夏にはシェードをかけられるよう、フックも設置済みです。
パーゴラを通した空の眺めもなかなか素敵ですね。
最後に立ったまま使える水栓を設置して、工事が全て完了しました。
フェンスの高さは160cm。
周囲の建物などはうまく隠しながら緑は楽しめる、ちょうどいい高さに仕上がりましたね。
ご家族でゆっくりくつろいでいただけるバルコニーデッキが完成しました。
通りからの眺め。
パーゴラが青空によく映えてます!