住まいの外観にとけ込むナチュラルな印象のウッドフェンス。天然木をはじめ、最近では退色やメンテナンスの心配が少ない木目調樹脂フェンスなど、さまざまな素材・デザインのウッドフェンスを見かけるようになりました。ウッドフェンスを住まいの一部に取り入れて、おしゃれで機能的なエクステリアに変えてみませんか?
ウッドフェンスとして呼ばれるものには大きく分けて、天然木(ソフトウッド・ハードウッド)を使用した「ウッドフェンス」と、樹脂木やアルミ材に木目シールがラッピングされた「ウッド調フェンス」の2種類があります。それぞれに異なった特性がありますので、設置する場所や目的、お好みに応じて選択が必要です。
ハードウッド製ウッドフェンス
ウリン材を使用した目隠しフェンス施工例
●特徴
ハードウッドは屋外で使用しても20~30年の耐久性をもつと言われています。天然木ならではの美しい木目と自然な風合いが最大の魅力。紫外線によって半年から1年ほどでシルバーグレーに退色するのも特徴の一つです。塗装などのメンテナンスは不要です。
木材を様々な形状に加工することで、オリジナリティのあるデザインも製作が可能です。植物や樹木と組み合わせることで、より自然な風合いが引き立つウッドフェンスです。
※実庭ガーデンデザインはハードウッドでの施工をお勧めしています。
樹脂木製ウッド調フェンス
マイティウッドフェンス施工例
●特徴
樹脂木を使用したフェンスは、設置後もほとんど色が変わらない点が人気のウッドフェンスです。高密度ポリスチレン製で耐久性も十分。数種類のカラーがあり、お好みの色を選ぶことが可能です。
部材は必要な数だけ発注するセミオーダー仕様のため、現地のサイズ、希望の高さに合わせて施工できます。ハードウッドよりも施工単価は抑えることが出来ます。
この他にも、格子状になったラティスフェンス、視線を防ぎ光は取り入れることのできるルーバーフェンス、「ウッド」ではありませんが植物を誘引して目隠しをするアルミ製のフェンスなども最近人気が出てきています。
横貼りや縦貼り、お好みに合わせて様々な形状に造作が可能です。すき間を小さく設定した目隠しフェンスや、面材を細く割いて造る格子状のフェンスなどが人気です。
ハードウッドフェンス
樹脂木フェンス
目隠しを目的としたウッドフェンスを設置する場合、面材すき間の寸法は20mm以下に設定することをお勧めしています。ただし、フェンス際に樹木が植えられている場合や、植物の誘引も兼ねたフェンスである場合は、30mm以上でも目隠しの効果はありますので、状況によってお好みの寸法を選択して下さい。
CASE 1 ブロックや擁壁の上に設置する場合
土台となる角材をアンカーで固定します。事前に加工されているほぞ穴に柱を差し込み笠木を取り付けフェンスの骨格が完成。面材を事前に決めたすき間を開けながら固定していきます。
CASE 2 設置箇所が土や芝生の場合
フェンス柱位置を確認後、柱を埋め込むための縦長の穴を掘ります。深さは70~80cmほど。笠木を取り付けた後、水平や垂直を確認して柱穴にコンクリートを流して固めます。面材を貼って完成です。
CASE 3 樹脂木フェンスをブロック上に設置する場合
柱位置に合わせてブロックに穴を開け、柱をモルタルで固定します。隙間の寸法を確認しながら面材を取り付けて完成です。ブロックにフェンスを設置する場合は高さは1.2m以下となります。
CASE 4 樹脂木フェンスを土や芝生の場所に設置する場合
柱位置に合わせてコンクリート製のスタンドブロックを埋め込み柱をモルタルで固定します。水平を確認しながら面材を取り付けて完成。地面に柱を埋め込む場合は2mの高さまで設置が可能です。
軽量ブロックや大谷石の上には、強度が不足するため設置は出来ません。現場の状況に応じて適切な設置方法をご提案させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
BEFORE
目隠しを目的に植えられたレッドロビンの生垣です。
10年以上経過して、部分的に虫がついたり弱ったりしていました。
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AFTER
新しくメンテナンスフリーのウッドフェンスに造り替えました。ウリン材を使用、すき間は10mm、高さは約2mです。生垣を撤去して生まれたスペースにはドウダンツツジやヒメシャラを植えて、明るい印象の素敵な境界フェンスに仕上がりました。
ハードウッドを使用したウッドフェンスの施工写真です。